法人概要

 

だれもが最後まで、住み慣れた地域で心豊かに暮らせるように

 

「芸南たすけあい」は、今から30年前に、「たすけあう社会、新しいふれあい社会の創造」を掲げて活動を始めました。地域の主婦が集まり、生活者の視点を大切に、「自分たちでできることをしよう」と始まったたすけあい活動は、行政サービスでは補えない生活の小さなお困りごとにお役に立つ存在となっていきました。
 
3年後の1999年9月にはＮＰＯ法人格を取得、2000年に介護保険制度開始とともに訪問介護事業に参入し、実績を積んできています。現在、利用者は高齢者や障害をかかえる方など150名を超え、訪問介護だけでなく、障害者支援、子育て支援など、頼りにされる存在になっています。
 
50名を超える介護ヘルパーが、利用者の生活を支える仕事を担っています。訪問介護ヘルパーは、それぞれの利用者のお宅に伺い、利用者の事情に沿ったサービスを提供したいと日々奮闘しています。介護保険事業の限界もあり、全てが要望にお応えできないことも多くあり、我々ヘルパーは日々悩みながら過ごすことも多いです。「して差し上げたいけど、これ以上はできない」「良かれと思ってしたけれど、利用者さんには伝わらない」など、悩みはつきません。ある程度のマニュアルはあっても、正解がない仕事であり、日々「これでよかったのか」という自問自答の多い仕事なのです。
 
介護事業経営についても、2025年問題、2040年問題など、多死社会を迎える日本社会を前に、事業継続への不安はつきません。どこまで高齢者をお支えできるのだろうか、サービスを提供する側の悩みはつきません。
 
「芸南たすけあい」が立ち上げの際に目標としたことは、「たすけあう社会の創造」でした。今一度、地域社会のたすけあいの大切さを再認識する時期に来ました。社会を支えるのは、福祉事業者だけではありません。地域に住むみなさま一人ひとりです。自分の住む地域で誰かの助けになることを喜びとする、そんなふれあい社会を目指したいものです。
 
「芸南たすけあい」は、だれもが最後まで、住み慣れた地域で心豊かに暮らせるように
地域の中で、だれもが役割と出番があり、それぞれの能力を活かして自立し、
地域の一員として一人の人間としての尊厳と生きがいを持って過ごせるように
住民主体の支え合い、たすけあい活動の創造に貢献します。